東京のオンライン英語教室Yamatalk English®スタッフの大和真美です。当教室では、イギリス人ネイティブ講師David Watkinsが、ジョリーフォニックス公式トレーナーとして、子どもたちに楽しく効果的な英語レッスンを提供しています。
本日は、上を表す前置詞としてよく知られる「on, over, above」のイメージをさらに掘り下げていきます。それぞれの核となる意味合いを理解することで、より具体的な使い分けができるようになります。
1. 「on」:接触 - 面と面が触れ合っている状態
「on」は単に「上」を表すのではなく、「何かに接している」状態を表す前置詞です。この「接触」というイメージが「on」の根幹にあります。
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物理的な接触:
- The book is on the table. (本はテーブルの上にある - テーブルの表面に接している)
- There is a picture on the wall. (壁に絵がかかっている - 壁の表面に接している)
- I live on the third floor. (私は3階に住んでいる - 床の表面に接している)
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抽象的な接触:
- The responsibility is on you. (責任はあなたにある - あなたに重くのしかかっているイメージ)
- He is on the phone. (彼は電話中です - 電話回線を通じて繋がっているイメージ)
- The TV program is on now. (テレビ番組は今放送中です - 電波を通じて情報が届いているイメージ)
- Let's go on a trip. (旅行に行きましょう - 行動を開始し、その過程に身を置くイメージ)
このように、「on」は物理的な接触だけでなく、抽象的な繋がりや依存関係を表す際にも用いられます。
2. 「over」:覆う・またがる・移動 - 何かの上を越える、空間的な広がり
「over」は「上」に加えて、「何かを覆っている」「何かをまたいでいる」「何かの場所を移動する」というイメージを持ちます。
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覆う:
- Put a blanket over the baby. (赤ちゃんの上に毛布をかけてあげて - 赤ちゃんを覆うように)
- Clouds passed over the sun. (雲が太陽の上を通り過ぎた - 太陽を覆うように)
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またがる:
- He jumped over the fence. (彼はフェンスを飛び越えた - フェンスをまたぐように)
- There is a bridge over the river. (川の上に橋がかかっている - 川をまたぐように)
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移動:
- A bird flew over the house. (鳥が家の上を飛んでいった - 家の上空を移動するように)
- We talked over dinner. (私たちは夕食をしながら話した - 食事の時間全体にわたって)
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程度・量:
- The meeting lasted over two hours. (会議は2時間以上続いた - ある基準を超える)
「over」は単に高い位置を示すだけでなく、動きや広がり、そして何かを包み込むようなイメージを持つことが特徴です。
3. 「above」:位置・基準・立場が上 - 比較してより高い位置
「above」は「~よりも上に」という比較の意味合いを強く持ち、具体的な接触や動きよりも、位置関係や基準における優位性を示します。
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位置関係:
- The stars are above the clouds. (星は雲の上にある - 雲よりも高い位置)
- The picture is above the sofa. (絵はソファの上にある - ソファよりも高い位置)
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基準:
- The temperature is above average. (気温は平均以上だ - 平均という基準よりも高い)
- His work is above criticism. (彼の仕事は批判を超越している - 批判という基準よりも上)
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立場:
- The manager is above the employees. (部長は従業員より上の立場だ)
- Honesty is above all else. (誠実さは何よりも重要だ - 他のすべてのことよりも上位の価値)
「above」は具体的な接触や動きを伴わず、相対的な高さや優位性を示す際に用いられます。
まとめ
「on」「over」「above」は、いずれも「上」に関連する前置詞ですが、その核となるイメージは大きく異なります。
- on: 接触 - 面と面が触れ合っている
- over: 覆う・またがる・移動 - 何かの上を越える、空間的な広がり
- above: 位置・基準・立場が上 - 比較してより高い位置
これらのイメージを意識することで、それぞれの前置詞が持つニュアンスをより深く理解し、状況に応じて適切な前置詞を選べるようになります。日常の様々な場面でこれらの前置詞に意識を向けてみることで、感覚的に使い分けられるようになるはずです。
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